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空調設備管理
 主な設備:エアコン、空調機、冷温水ポンプ、冷却塔、送風機
 建物内の温度や湿度を適切に保ちます。異音、振動、水漏れ、設定温度と室温の違いなどを確認します。

 ■熱源水
 1. まず「熱源水」とは?
 ビルの空調では、空気を直接冷やしたり温めたりするのではなく、冷たい水・温かい水を空調機まで運んで、
 その水で空気を冷暖房する方式があります。


 この水を一般的に、
 ・冷水(冷温水)
 ・温水(冷温水)
 などと呼びます。

 イメージすると、
 熱源機 → ポンプ → 配管 → 空調機 → 配管 → 熱源機
 という「水の循環」です。




 2. 冷房の場合
 夏の冷房を考えてみましょう。
 ① 冷凍機(チラー)が水を冷やす
 例えば、
 12℃ → 7℃のように冷水を作ります。
 ② 冷水ポンプで送る
 
ポンプによって冷たい水を建物内へ送ります。
 ③ 空調機のコイルに入る
 空調機の中には、冷水コイルがあります。ここに冷水を流します。
 ④ ファンで空気を通す
 空調機のファンが室内の空気などをコイルに通します。
 すると、空気の熱 → 冷水へ移動します。
 結果、暖かい空気 → 冷たい空気になります。
 ⑤ 温まった水が戻る
 例えば、7℃ → 12℃になった水が熱源機へ戻ります。そして再び冷やされます。


 3. 超簡単にすると

 冷たい水を空調機に送る → 空気を冷やす → 温まった水を戻す。
 これが冷房の基本です。


 4. 暖房の場合
 暖房では逆です。
 ボイラーなどの熱源機で温水を作ります。
 例えば、60℃の温水を空調機へ送ります。
 
空調機の温水コイルに温水を流します。
 そこへファンで空気を通すと、温水の熱 → 空気へ移動します。
 結果、冷たい空気 → 暖かい空気になります。
 そして温水は冷えて、60℃ → 50℃などになって熱源機へ戻ります。


 5. 「往き」と「還り」を覚える
 ビルメンとして非常に重要です。
 配管には基本的に、
 ①往き(SA・Supply)
 ②熱源 → 空調機
 ③還り(RA・Return)
 ④空調機 → 熱源
 という流れがあります。

 往き=行く水
 還り=帰ってくる水

 と覚えてしまってOKです。


 6. 空調機の中には「コイル」がある
 ここが非常に重要です。
 空調機の中には、冷水コイル・温水コイルがあります。
 冷房なら、
 冷水
 ↓
 冷水コイル 
 
↑
 空気が通る

 冷水がコイルの中を流れて、空気を冷やします。暖房なら温水コイルを使って空気を温めます。


 7. 熱源水配管でビルメンが見る場所
 現場では、単に「水が流れている」と考えるのではなく、どこを見れば異常がわかるかが重要です。
 ① バルブ
 開いているか、閉まっているか。
 特に、
 ・手動バルブ
 ・電動弁
 ・二方弁
 ・三方弁
 
など。

 ② ストレーナー
 水の中のゴミを取り除く装置です。
 ここが詰まると、水が流れにくくなることがあります。

 ③ ポンプ
 冷温水を循環させます。
 見るポイントは、
 ・異音
 ・振動
 ・電流値
 ・圧力
 ・運転・停止状態
 ・漏水
 など。

 ④ 圧力計
 配管内の圧力を確認します。
 例えば、
 往き圧力 0.45MPa
 還り圧力 0.30MPa

 など
 
差圧を見ることで、ポンプや系統の状態を判断する材料になります。

 ⑤ 温度計
 非常に重要です。
 例えば冷房なら、
 往き:7℃
 還り:12℃

 となっているかを見る。
 この往きと還りの温度差(ΔT)を見ることで、空調機がどれくらい熱を受け取っているかの目安になります。


 
8. 「水が流れているのに冷えない」場合

 覚えておくと便利な考え方です。
 例えば、「3階の空調が冷えない」となったら、いきなり空調機を分解するのではなく、順番に確認します。

 ① 熱源機は正常?
 ② 冷水ポンプは運転している?
 ③ 冷水の往き温度は正常?
 ④ 空調機まで冷水が来ている?
 ⑤ バルブは開いている?
 ⑥ 電動弁は正常に動いている?
 ⑦ ストレーナーは詰まっていない?
 ⑧ コイルに十分な水が流れている?
 ⑨ ファンは運転している?
 という感じで、上流から下流へ追っていくと原因を見つけやすくなります。


 9. 絶対に覚えたい関係
 これだけは覚えてください。
 ・熱源機=水を作る
 ・ポンプ=水を送る
 ・配管=水を運ぶ
 ・バルブ=水を調整する
 ・コイル=水と空気の熱を交換する
 ・ファン=空気を送る
 この関係が頭に入ると、ビル空調が一気に理解しやすくなります。


 10. 一番簡単な全体図


 この「往き→空調機→還り→熱源機」という循環を理解することが、熱源水配管を理解する第一歩です。


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