■空調の基礎
空調設備は、ビルメンの仕事の中でも特に重要な設備です。
一言でいうと、「建物の温度・湿度・空気を快適に保つ設備」です。
空調とは「空気調和」の略であり、単に冷房・暖房だけではありません。
空調の目的は次の4つとなります。
・温度を調整する
・湿度を調整する
・空気をきれいにする
・空気を循環させる
例えばオフィスでは、
夏
↓
涼しくする
冬
↓
暖かくする
一年中
↓
換気する
という働きをしています。
1、空調設備の基本構成
ビル空調は大きく分けると
熱源設備
↓
空調機
↓
ダクト
↓
室内
という流れです。
① 熱源設備
冷たい水や温かい水を作る設備です。
代表例
・冷凍機
・ヒートポンプ
・ボイラー
・冷房
・冷凍機
↓
冷水(7℃)
暖房
ボイラー
↓
温水
② 空調機(AHU)
AHU(Air
Handling Unit)空調機のことです。
熱源設備で作った
冷水
温水
を使って空気を冷やしたり暖めたりします。
冷水
↓
AHU
↓
冷風
③ ダクト
空気の通り道です。
AHU
↓
ダクト
↓
各部屋
大きな建物ではダクトを通じて空気を送ります。
④ 吹出口
部屋に空気を送る部分です。
オフィス天井でよく見かけます。
ダクト
↓
吹出口
↓
部屋
ビル空調の仕組み
冷房の場合
冷凍機
↓
冷水
↓
AHU
↓
空気を冷やす
↓
室内
暖房の場合
ボイラー
↓
温水
↓
AHU
↓
空気を暖める
↓
室内
よく出る用語
冷水
冷凍機で作る冷たい水
一般例
往き 7℃
戻り12℃
温水
暖房用の温かい水
一般例
45~60℃
冷却水
冷凍機を冷やすための水
初心者がよく混同します。
冷水
↓
部屋を冷やす
冷却水
↓
冷凍機を冷やす
AHUとは?
ビルで最もよく見る空調機です。
役割
・空気を冷やす
・空気を暖める
・フィルターで清浄化
・換気する
FCUとは?
FCU(ファンコイルユニット)
ホテルや病院に多い設備です。
冷水
↓
FCU
↓
室内冷房
部屋ごとの温度調整ができます。
換気とは?
室内の空気を入れ替えることです。
外気
↓
室内
↓
排気
新鮮な空気を取り込みます。
2、ビルメンが点検するポイント
AHU
・異音なし
・振動なし
・漏水なし
・フィルター汚れなし
・ベルト良好
冷凍機
・圧力正常
・漏水なし
・異音なし
・警報なし
冷却塔
・散水正常
・異音なし
・水位正常
ダクト
・破損なし
・異常振動なし
3、よくあるトラブル
冷えない
原因
・冷凍機異常
・冷媒不足
・フィルター詰まり
暖まらない
原因
・温水不足
・ボイラー異常
水漏れ
原因
・ドレン詰まり
・結露
異音
原因
・ベルト劣化
・ベアリング劣化
4、巡回で特に見るべき5項目
① 異音
② 振動
③ 漏水
④ 警報
⑤ 温度
空調設備を人体に例えると
冷凍機 = 心臓
冷水配管 = 血管
AHU = 肺
ダクト = 気管
室内 = 体
このイメージで理解すると分かりやすいです。
5、まず覚える10語
・冷凍機
・冷水
・冷却水
・冷媒
・AHU
・FCU
・ダクト
・冷却塔
・フィルター
・ドレン
6、覚えておきたいポイント
空調設備の基本的な流れは、
冷凍機
↓
冷水
↓
AHU
↓
ダクト
↓
部屋
です。
まずは
「冷凍機が冷水を作り、AHUが空気を冷やして部屋へ送る」
この仕組みを理解できれば、ビル空調の基礎は十分です。
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