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■消防設備士「乙種第6類(乙6)」
第6類消防設備士(乙6)は、消防設備士の中でも「消火器」を専門に扱う資格です。
ビルメンテナンスの仕事との関係が深く、特に「消防設備についてこれから勉強したい」という方には、かなり分かりやすい資格です。
今回の乙6を、簡単に表現すると、
「ビルに置いてある消火器について、正しく知り、点検・整備するための資格」です。
そして試験では、
「消火器の知識」+「消防法令」+「基礎知識」+「実技(鑑別)」を勉強します。
学習した内容を仕事で活かせるか考えてみます。
例えばビルメンとして巡回しているとします。
廊下に、消火器があります。
乙6の勉強をしていれば、「消火器がある」だけではなく、
「これは何という種類だろう?」「外観に異常はないか?」
「設置場所に問題はないか?」「部品に異常はないか?」
「点検では何を見るのか?」
という視点を持てるようになります。
つまり、「消火器を見る目」が変わるということです。
1.そもそも消防設備士とは?
建物には、火災が発生したときに人命や建物を守るため、さまざまな消防設備が設置されています。
例えば、
消火器
屋内消火栓
スプリンクラー
自動火災報知設備
誘導灯
避難器具
排煙設備
非常警報設備
などです。
消防設備士は、これらの消防用設備等について、資格の種類に応じて工事・整備・点検などを行う専門資格です。
乙種消防設備士は、対象となる消防用設備等の整備・点検を行う資格です。
2.乙6は何を扱う資格?
一言でいうと、
乙6 = 消火器の消防設備士
と覚えると分かりやすいです。
例えばビルに消火器が設置されています。
乙6では、こうした消火器について、
種類、構造、性能、設置、外観、部品、使用方法
点検、整備、法令、規格などを勉強します。
消防庁の消防用設備等点検要領にも「第1 消火器具」として消火器の点検方法が定められています。
3.乙6でできること
ここは非常に重要です。
乙6は「消火器についての整備・点検」が中心です。
消防設備士には甲種と乙種があります。
ざっくりいうと、
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種類
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主な範囲
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甲種
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工事・整備・点検
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乙種
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整備・点検
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そして乙6は、その中でも消火器が対象です。
消防庁の資料でも、乙種第6類は消火器を対象としています。
4.乙6は「消火器を持って歩く資格」ではない
初心者の方には、ここをイメージしてもらうと分かりやすいです。
例えばビルで、
「この消火器、ちゃんと使える状態なの?」
という問題があります。
そこで、
① 消火器の場所を確認
↓
② 外観を確認
↓
③ 本体に異常がないか確認
↓
④ 安全栓などを確認
↓
⑤ ホース・ノズルなどを確認
↓
⑥ 必要な点検・整備を行う
というように、「火災時に使える状態になっているか」を確認するための知識を身につける資格です。
5.試験は何が出る?
乙6の試験は、
筆記試験+実技試験です。
乙種の試験科目は、次のようになっています。
筆記
① 消防関係法令
② 機械・電気に関する基礎的知識
③ 消防用設備等の構造・機能・整備の方法
実技
消防用設備等に関する鑑別等
乙種は、筆記30問+実技5問、試験時間1時間45分とされています。
6.「鑑別等」って何?
乙6を勉強するうえで、非常に重要です。
例えば試験で、
写真やイラストを見て、
「これは何という部品ですか?」
「この消火器の種類は何ですか?」
「この部分の名称は?」
といった問題に答える形式です。
つまり、文章だけを暗記する勉強では不十分です。
実際の消火器の写真を見ながら勉強すると理解しやすくなります。
7.乙6で勉強する「消火器の種類」
ここは試験でも重要なところです。
例えば、
粉末消火器
強化液消火器
二酸化炭素消火器
機械泡消火器
水系消火器
などがあります。
そして、
「どんな火災に適しているのか」という知識も重要になります。
例えば、普通火災、油火災、電気火災
など、火災の種類と消火器の関係を理解していきます。
8.消火器の構造も勉強する
例えば粉末消火器なら、
レバー
↓
安全栓
↓
加圧・放射機構
↓
ホース
↓
ノズル
↓
消火剤
など、各部分がどのような役割をしているのかを勉強します。
最初は難しく感じますが、
「この部品は何のためにあるのか?」
を考えながら覚えるとかなり理解しやすくなります。
9.法令も出る
乙6は消火器だけ覚えればいいわけではありません。
消防関係法令も出題されます。
例えば、
消防法
消防設備士制度
消防用設備等
消火器の設置
点検・報告
維持管理
などです。
ただし、初心者の場合は最初から法令を丸暗記するより、
「なぜ消火器を設置するのか」
↓
「どんな建物に必要なのか」
↓
「どのように維持管理するのか」
という順番で理解する方が覚えやすいです。
10.機械・電気の基礎も出る
ここで、
「電気が苦手だから乙6は無理かな?」
と思うかもしれません。
乙6の「機械・電気に関する基礎的知識」はありますが、乙種試験の筆記では5問です。
そのため、電気の専門家になるための試験ではありません。
ビルメン初心者なら、電圧、電流、抵抗、電力、オームの法則、力、摩擦、圧力、熱などの基本を押さえていけばよいでしょう。
11.受験資格は?
乙種消防設備士試験は、受験資格が必要ありません。
つまり、未経験者でも受験できます。
消防設備士の乙種試験について、公式の試験案内でも「受験資格は必要ありません」とされています。
これはビルメン初心者にとって大きなメリットです。
12.試験手数料
現在の乙種試験手数料は、4,400円です。
13.合格するためには?
乙種では、筆記だけではなく実技も合格する必要があります。
一般的な合格基準は、
筆記試験:各科目40%以上
筆記全体:60%以上
実技:60%以上
です。
ですから、「過去問だけやって筆記を突破すればいい」という考え方ではなく、
筆記+鑑別 をセットで勉強することが重要です。
14.ビルメン初心者なら「乙6→乙4」も分かりやすい
消防設備士にはいろいろな類があります。
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類
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主な設備
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乙1
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屋内消火栓・スプリンクラー等
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乙2
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泡消火設備
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乙3
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不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備等
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乙6
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消火器
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乙7
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漏電火災警報器
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乙4
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自動火災報知設備など
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※類によって対象設備は細かく定められています。
ビルメン初心者が消防設備を勉強するなら、
乙6=消火器から始めて、
乙4=自動火災報知設備
へ進む、という勉強方法も考えられます。
15.乙6の勉強で最初に覚えたい10項目
まずはこの10個から始めるといいです。
① 消防設備士とは何か
② 乙6の対象は消火器
③ 消火器の種類
④ 消火器の構造
⑤ 消火器の使用方法
⑥ 火災の種類
⑦ 火災と消火器の関係
⑧ 消火器の点検
⑨ 消防関係法令
⑩ 実技「鑑別」
これを順番に覚えていけば、かなり理解しやすくなります。
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